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これはオシレータチャートの一種です。2つの指数平滑平均移動線(EMA)の差(MACD)と、その移動平均線(Signal)を重ねて表示し、相場の強弱を判断します。 EMA = Yt-1 + α(P − Yt-1) ただし、P:直近株価 Yt-1:時点(t-1)の平均値 α(平滑化定数)=2 / (n+1)
n:平均期間 MACD=EMA1−EMA2 上式では少し判り難いので、具体的な計算手順を紹介します。平均期間5日のEMAを算出するときは、最初のEMAは時系列の5日目に得られますが、ここは最初なので単純に5日間の移動平均値(EMA代用値)とします。翌6日目のEMAを求めるには、上式のYt-1に前日のEMA(初回のみ代用値)を、Pには6日目の株価を代入します。そして平滑化定数αは
2/(5+1)≒0.333となります。以下同様に、前日のEMAと当日株価、そしてαから日々のEMAを求めます。週足/月足の場合は、文中の「日」をそれぞれ「週」または「月」に置き換えてください。株価指標MACDは2つのEMAの差であり、さらにその移動平均を求めてSignalとします。「株価チャートCD-ROM」では、2つのEMAの平均期間初期値を、日/週/月足とも5と20、Signalの移動平均期間を9としています。 このチャートを使用するときは、MACDがSignalを下から上に抜いたときを買い信号、逆に上から下に抜けば売り信号と判断します。また買い信号が出た後、MACDとSignalがともにゼロラインを上回ったり、逆に売り信号の後にMACDとSignalがともにゼロラインを下回れば、それぞれの信号は本格的なものと見なされます。 (図1)
(図1)は[7203トヨタ自動車]の日足MACDです。描画設定は初期値のままで、5日平均と20日平均2本のEMAの差をMACDとし、その9日移動平均をSignal線としています。チャートから判るように、2001年9月末に買い信号が出現していますが、これは同時表示されている2本の移動平均線(5日線と15日線)による買い信号より、かなり早い出現となっています。 ただしMACDの信号が移動平均線のそれより常に先行ししていると考えるのは早計で、(図2)のようにMACDの設定に合わせて移動平均線を1日線(終値線)と9日移動平均線にすると、買い信号の出現日はほとんど同じになります。MACDの信号は移動平均線のそれより確認が容易で、信号出現も時に先行することがあると捉えるのがよさそうです。信号出現日については、他のチャートについても同じ事が言えます。チャートの性質によって、また項数などの設定によって、信号の出現が微妙に異なってきます。 (図2)
次の例は[日経225]日足のMACDを描画した(図3)です。上図は止め足に9日移動平均線を重ねており、下図のMACDは初期設定の項数で描画されています。 (図3)
買い信号の1と2はそれぞれ信号出現後、ゼロラインを上回っています。そして売り信号2は信号出現後、ゼロラインを下回っています。また買い信号1は上図の移動平均線によるものより早く出現して、その後の株価上昇につながっています。 次の(図4)は[9432NTT]の日足MACDですが、赤丸で示した買い信号、青丸で示した売り信号は、それぞれその後の株価上昇と株価下落につながっています。 (図4)
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