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今週のチャート解説(16) 株価は「何が起きたか」を説明し、出来高は「いかに起きたか」を説明する。同じ値動きでも、出来高が多いと株価トレンドは力強いものになり、相場のエネルギーは出来高から読みとることができる。次図は[9984 ソフトバンク]週足のローソク足とボリューム幅ローソク足を比較したものだ。
ボリューム幅ローソク足は、ローソクの横幅を出来高に応じて変化させる。上の2つのチャートを比べると、今年に入ってからの出来高の増大が、ボリューム幅ローソク足では横幅の厚みとして表現され、トレンドとエネルギーの強さを実感させてくれる。 またローソク足で2つのピークAとBを結んだ上値抵抗線、および2つのボトムCとDを結んだ下値支持線を引いてみると、97年10月以降ゾーンの中で推移していた株価が、今年3月P点に至って上値抵抗線を抜け、新たなトレンドを形成しつつあるように見える。しかしボリューム幅ローソク足で同じ上値抵抗線A'B'、下値支持線C'D'を引くと、今度は株価がゾーンから飛び出すことはなく、トレンドを保ちながらそれを力強いものに様変わりさせていることを窺わせる。「トレンドの向きが変わったのではない、相場のエネルギーが変わったのだ」ということだ。実際に直近3ヶ月間の出来高は、それ以前の1年間の出来高に匹敵することがこのチャートからよく分かる。ここでは将来の株価は、トレンドの傾きと出来高の関数として予想される。これについては次図もまた興味深い。
これは[TOPIX]日足のチャートだが、ローソク足のピークAとBを結んだ上値抵抗線を平行移動させて、同じく2つのピークCとDを通る上値抵抗線を引くと、株価はやはりこれを抜いて新たなトレンドを形成している。しかしボリューム幅ローソク足で上値抵抗線A'B'を平行移動してC'D'を引くと、今度は途中まで上値を抑えていたC'D'線が、D'点を過ぎた後は株価を下支えする下値支持線に変わっているのが分かる。つまりここでもトレンドは変わっていない、ただし出来高が増加したことを契機に、1本のトレンド線が上値抵抗線から下値支持線に変わるという積極的な相場展開に変化したことを示唆している。
これは[8056 日本ユニシス]の週足だが、ローソク足とボリューム幅ローソク足の両方にトレンド下降時の下値支持線AB(A'B')、トレンド上昇時の下値支持線CD(C'D')を引いている。これを比べてみると、ローソク足では下降時の傾斜角は緩く上昇時は急だが、ボリューム幅ローソク足では下降と上昇の傾斜角は(正と負の符号を変えると)ほぼ一致している。これは言うまでもなく、出来高上昇時のローソク足横幅が広がったためにC'D'の傾斜角が抑えられた為だが、その結果下降トレンドと上昇トレンドは同じ傾斜角になるというトレンドの単純化をもたらしている。
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