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今週のチャート解説(4) 「Psychology and the Stock Market」(David N.Dreman著)という本の訳出が、「株は心理戦争」(村井幸也監約)という邦題で、東洋経済新報社から出版されている。投資家心理と、ものの価格の変動について、投資理論やバブルの実例をまじえて記述しており、非常に興味深い。特にこの本の出版が1986年と、わが国未曾有のバブルの直前であることを考えると、今読み返してみて一段と興味深いものがある。 この本は、「投資家心理がものの価格を決定する」ことをテーマにしている。この場合「心理」とは、付和雷同する群集心理だったり、プロ集団のサラリーマン的横並び心理だったりだが、この「心理」をなんとかテクニカル分析に取り込みたいという試みの一つが、サイコロジカルラインだ。 サイコロジカルラインが指標化する「投資家心理」は、さほど難しいものではない。上げ続ける株を見るとそろそろ天井だろう、下げ続ける株ではもう反騰していい頃だと思う「心理」を根拠としている。 作り方も簡単だ。直近のある期間中(日足では12日とすることが多い)に、終値が前日比プラスの日を勝ち数に加え、マイナスの日を負け数に加える。そして期間内の勝ち数を分子に、期間日数を分母にして%表示したものを時系列に並べると、それがサイコロジカルラインになる。数式にすると次の通りだ。 サイコロジカル値(%) =過去n期間の終値上昇日数 ÷ 期間n × 100 例えば期間12日、9勝3敗では75%となる。「株価チャートCD-ROM」では日足/週足ともに期間nの初期設定を12にしているが、その変更も可能だ。そして読み方は25%以下および75%以上を、それぞれ相場反騰/反落が近い領域と見るのが一般的だ。 実はこのチャートは、よく知られている割にあまり高い評価を得ていないようだ。しかし期間nを適切なものにすることで、特にボックス圏を往来する銘柄の場合は有効な指標となり得る。 実例を2つ挙げてみよう。はじめは期間nを初期設定のまま12日とした[4511 藤沢薬品]だが、ここではセオリー通りの買場/売場をうまく言い当てている。しかし日足期間nを12日に固定すると、なかなかこのような銘柄は見つかり難い。
次に挙げるのは[7970 信越ポリマー]週足の例だが、ここでは期間nを25週に変更している。バーチャートから顕著な山谷を見つけて、その期間をサイコロジカル値計算期間としたものだ。「株価チャートCD-ROM」では、バーチャートの適当な位置で、[Ctrl]キーを押しながらマウスをクリックすると、その位置の日付と4本値/出来高が表示されるので、これをデータテーブルと照らし合わせると、期間を簡単に求めることができる。
この例では、期間算定後サイコロジカルラインが75%を越えはしなかったものの、これに急接近したときが、次の山だったことが分かる。
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